建築士の仕事展・鎌倉2021

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(有)O設計室 大沢匠

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新たなトタンで葺き、遮熱塗料を塗った屋根

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丸型瓦棒のトタン葺き。棟飾り、鬼も復元再生。

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元瓦棒部分に垂木を流す。その後断熱材を置いて新たな屋根面を作る。

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縁側にて板金職人さんと建主のお母様。

当社は住まいの歴史を未来に繋げる「民家再生」という仕事を行っています。
民家には現在では手に入らない素晴らしい材料とそれを作り上げた高度な職人技術があふれています。
たとえ時を経て古びでいても、民家は新たな生活の場として再生することが十分可能です。
“捨てないで活用しよう”という信念で日々取り組んでいる当社を宜しくお願いいたします。

『トタン葺きの旧家再生』
鎌倉時代に遡るという横浜の旧家。元は茅葺屋根だったがその後トタン葺きに改修して80年近く経つ。
母が一人住むこの家に長男夫婦は定年後に移り住む決心をする。御主人は子供の時から見慣れたトタン屋根の外観を何としても残したいと強く希望された。
しかしハゼを折りながら一枚ずつ連結してトタンを葺き上げることが出来る板金屋さんは少ない。幸いにも民家好きな仲間に経験豊富な職人がいた。
彼は嬉々としてこの面倒な仕事を引き受けて、箱棟の六角飾りを復元し、鬼の家紋まで新しくしてくれた。
このたびユネスコの世界無形文化遺産に我が国の伝統建築工匠の技17種が選定されたがその中に板金屋根の技術は含まれていない。
しかし古民家を再生する技術には欠かせないこのような板金仕事は残して行くべき遺産に違いない。

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